今回みなさまにお知らせしたいことは最近ニュースでも話題となった、秋田県秋田市の太平物産が販売していた有機肥料の成分偽装問題についてです。
このメーカーが販売していた有機肥料には表示よりも有機質の原料の割合を減らしたり表示していない原料を加えたりして成分に偽装があったため、問題となりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151109/k10010299111000.html
今回の事件は有機農家だけでなく消費者からの「有機」に対する信頼を大きく損ないかねません。
みなさまに安心していただきたく、はっきり申します。
古谷農産では太平物産の有機肥料を使用していません。
古谷農産で肥料として使っているのは、手作りの発酵ぬか(くず大豆、ぬか、くず米などを混ぜて発酵させたもの)です。
せっかくなので、古谷農産で作っている発酵ぬかについてご紹介します。
初めはぬかの白っぽい色をしています。
↑の写真はぬか、くず大豆、くず米を水をかけながら混ぜているところ。
実はこの作業、手作業でやると体力的にキツイんです・・・
ハウスの中なので暑いし、終わるころには汗びっしょり。
なので今は除雪機を使い、混ぜ込む作業をしています。
これで随分と楽になりました(^o^)
発酵が進むにつれ色がだんだんと濃くなっていきます。
水をかけながら混ぜる作業を繰り返し、水加減などを調節しながら発酵を進ませていきます。
発酵が進むと発酵ぬか独特のなんともいえない香ばしいような香りがしてくるんですよ。
↑の写真は野生のキジが発酵ぬかに足を突っ込んで暖をとっているところ。
発酵しているため、触ると暖かいんです。
↑の写真は完成した発酵ぬかを農家民泊でうちに泊まっていった中学生たちに米袋に詰めてもらっているところ。
はじめの写真に比べてかなり色が濃くなっているのがわかるでしょうか?
完成した発酵ぬかは冬のうちに田んぼや畑にまき、トラクターで土に混ぜ込みます。
↓の写真は田んぼとなるところに発酵ぬかをまいているところ。
こうして古谷農産で作られた発酵ぬかは土壌の栄養となり、作物を育てるのに一役買ってくれています。
今回このような事件が発覚し大変残念ですが、「有機」に真面目に取り組む生産者がたしかにいることをみなさまに少しでもわかっていただけたらと思います。
古谷農産はこれからも、みなさまに安心・安全、しかも美味しい!農作物を届けられるよう、努力してまいります!